非情の鞭

新橋遊吉
青樹社
1973.4.10 (定価360円)
状態:C(少しヨレ・シミ)

『スタンドは競馬ファンで満員だった。サラブレッド最高の日本大賞典の栄誉を賭けて疾駆する駿馬は八頭。大津の騎乗するシーホークは最高に仕上がっていた。兄弟子で中桐厩舎に養子に行った信二はニチリンオーにまたがった。この二頭以外は優勝しないだろうというもっぱらの下馬評である。
大津は中桐厩舎に所属しているため勝負はしづらかった。そんな微妙な空気をさっしてか、八百長説すらささやかれる。元々、シーホークの乗り手は池畑厩舎の松屋だったが、負傷したために親友の大津に依頼してきたのだ。むろん勝つ気でいた。松屋が夢にまで見た望みを叶えさせてやるためにも……』
販売価格 1,200円(税込)
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