[封書・葉書]新橋遊吉 藤田健二宛 22通

新橋遊吉
1988年〜2000年頃
状態:B

新橋遊吉から藤田健二に宛てた封書・葉書22通。内訳は年賀状2通・その他葉書5通、封書15通(封筒有)。いずれも手書き(鉛筆またはボールペン)。藤田健二は『好妻好局』などの著作がある作家(新聞記者・雑誌編集者)。内容は本が出ない、出せない愚痴や、原稿料未払いの相談、友人の近況など。『大穴一直線』以後に競馬小説を書いたが、出版を断られたことも綴られている。後年になると便箋や原稿用紙ではなくマークカードの裏に書かれているものもあり。以下内容抜粋。中略等あります。

『桃園の○○君よりTEL。「もう書かないぞ、バッローめ」どなったのですが、「もう予告してあるし、何とか頼みます」と粘られて、結局次から「五」にするということで今回手取り「四」で書くことにしました』(1988年葉書)

『長篇はあまり大作を狙いすぎて手に負えなくなりました。エロ小説でも出さないと、借金で首が廻りません。無駄な競馬モノは見捨てました』(1993年葉書)

『年老いた作家の多くは書けんというより担当編集者が定年で次々やめてしまうので窓口がないからでしょう。わたしの担当者もすべてやめてしまいましたし、グリーンアローは潰れてしまうし……』(1994年封書)

『祥伝社ですが、今朝原稿送り返してきました。出版出来ない理由は、販売的な確信が持てないのが最大の理由とのこと。まだまだ二万ぐらいなら売れますがね。私は祥伝社から出た場合、キヨスクにも並ぶでしょうし、三万ぐらいの売れを見込んでいましたがね。第二の理由は胸躍るものが見当たらないとのこと。競馬の小説で胸躍るようなものなんてないのが当然でしょう。「大穴一直線」でも面白くて楽しいのが大方の読後感。「八百長」などはラストシーンでそういうとこもあったけど、○○氏が競馬に興味がないからだと思えて仕方がないのですが……。結局は縁がなかったのでしょう。私にとってはこういう事態は初めてなのでショックも大きいです』(1997年封書)

『こんな弱気な人間ではなかったの筈ですが、角川と祥伝社に断られたショックの後遺症はまだ尾を引いています』
販売価格 50,000円(内税)
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